廃棄物処理施設官民連携推進部会

活動主旨

一般廃棄物処理施設においては、生活環境の保全や公衆衛生の向上に加え、エネルギー回収や防災拠点といった新たな機能による高度な循環型社会の構築への寄与が求められています。また今後、急速な人口減少・高齢化社会を迎えるにあたり、ごみ量・ごみ質の変化が廃棄物処理における新たな課題となりつつあり、部会の活動テーマを次のように掲げています。

①将来の廃棄物処理における官民連携のあり方に関する検討
②ハイブリット型(焼却+メタン発酵)廃棄物処理方式の導入について
③小規模施設でのエネルギー利用の最新技術の動向

平成30年度の活動

平成29年度の活動

平成28年度の活動

一般廃棄物の分野ではこれまでの生活環境の保全や公衆衛生の向上といった目的に加えエネルギー回収施設や防災拠点といった観点からの価値が見直されており、より高度な循環型社会の構築が求められています。また今後、急速な人口減少・高齢化社会を迎えるにあたり、ごみ量、ごみ質の変化が発生し、廃棄物処理PFI事業を実施する上で問題となることが予想されることから、「高齢化・人口減少社会における廃棄物PFI事業の課題」についても取組むべき重要なテーマとなっております。こうした社会的要請を念頭に置きながら昨年度活動を行いましたが、今年度も引き続き部会においては、将来の廃棄物処理における官民連携のあり方について、事例研究や関連する周辺分野の情報収集を通じて議論を深めてきました。
また、一昨年度から、自治体の具体的なケースとして、狭隘な敷地での焼却炉のスクラップ&ビルド計画について、事業化にあたっての課題整理や論点の洗い出しを行いましたが、今年度も自治体の求めに応じて、テーマを絞り議論を深めるてきました。
さらに、昨年度、清掃工場の事業終了時における留意事項について、具体的な自治体案件を例として、検討・議論しましたが、引続いて議論を深めてきました。
なお、部会活動にあたっては、昨年度同様に全国都市清掃会議や日本環境衛生センター等の廃棄物分野における専門団体をオブザーバーに迎え、適宜情報連携を図りながら検討を進めてまいりました。

平成27年度の活動実績

第一回廃棄物処理施設官民連携推進部会

1)今年度部会活動テーマについて
2)A市のごみ処理事業の進捗状況について(A市の説明と質疑)
3)H市の清掃工場事業終了時における留意事項についての検討に向けて(現状報告と質疑)

第二回廃棄物処理施設官民連携推進部会

1)講演:ごみ量・ごみ質の変化を見据えた将来のごみ処理について
(一財)日本環境衛生センター 環境工学部 業務企画課課長 藤原 周史 様
2)H市の清掃工場事業終了時における留意事項について -事業継続の課題―
・事業の仕組み
・処理方法の特徴
・現在のO&M契約と同等のO&M契約継続の可能性

第三回廃棄物処理施設官民連携推進部会

1)講演:「廃棄物処理施設に関するプロジェクトファイナンスについて」
㈱三菱東京UFJ銀行 ストラクチャードファイナンス部プロジェクトファイナンス室 電力・インフラグループ次長 柳田 陽子 様

2)H市の清掃工場事業終了時における留意事項について
・これまでの検討の確認
・PFI事業終了時に備え、契約書に盛り込むべき内容について

第四回廃棄物処理施設官民連携推進部会

1)先進地視察報告
2)次年度の活動内容について

先進事例に関する現地視察

(浜松市) 平成28年5月19日
焼却灰・不燃物を、溶融スラグや精製塩、ミックスメタルにすることでの再資源化や、ごみ焼却から発生する熱エネルギーの有効利用、排ガス規制による環境負荷の低減などの先進的な取り組みをされている浜松市西部清掃工場を訪問し、浜松市の方からレクチャーを受け、活発な質疑をさせていただきました。

(御殿場市) 平成28年5月20日
環境負荷を低減する観点から、焼却残渣・焼却飛灰の資源化処理や、ごみ焼却から発生する熱エネルギーの有効利用などの先進的な取り組みをされている富士山エコパーク焼却センターを訪問し、御殿場市小山町広域行政組合の方からレクチャーを受け、今後の廃棄物処理の方向性について意見交換を行いました。